金沢箔を知るKANAZAWA-HAKU
金箔の特徴~金箔の薄さ、合金について、金箔の大きさ~
金箔の薄さや合金に関してなど基本的な特徴をご紹介します。
金箔の薄さ
金箔は薄いというイメージはあると思いますが、計算上での数値は約1/10,000㎜です。
数値を聞いただけでは想像が難しいほどで、よく10円玉ほどの合金を1畳分の大きさにのばすという例えがされます。その薄さゆえに明るいところにかざすとうっすら向こう側が透けてみえ、青以外の光を反射するという特性により青く見えます。
薄いため立体物にもきれいに箔押することが可能ですが、金箔はこすると見えなくなってしまいます。金箔を貼ったものは、触らないものでない限りコーティングが必要です。
合金について
金箔は、基本的に金、銀、銅の合金でできています。金にわずかな銀と銅を混ぜることで薄く延ばすことが可能だったからです。合金率によって色が異なり、それが金箔の種類になっています。
純金の金箔もございますが、新しく作られるようになったものです。弊社が食用金箔として製造しているものも従来の金箔から銅を除いた新しい合金です。昔からの決まった合金と時代の需要に合った合金の金箔を製造しています。
また、金箔は基本的に変色しません(銀の配合率が高いものは変色します)。金箔の価格が高くなり、代用の箔を使用することがふえましたが、銀や真鍮と呼ぶ合金の金属は変色があるため、使用時には注意が必要です。
金箔の大きさ
基本の金箔は109㎜角です。昔からの長さの単位で3寸6分の大きさとなっています。1寸が約3.03cmなので、サイズ違いの箔も3mm単位の違いです。大きな箔は7寸2分(218㎜)程度のものもございます。金箔以外の金属箔は115㎜や127㎜のことが多いです。